企業イメージを向上させる4つの方法と向上のメリット

企業イメージを向上させるために、いったいどのような方法を実施するべきなのでしょうか。
この記事では、企業イメージをアップさせる具体的な方法やメリットについて解説します。
方法のひとつとして、健康経営®に関する情報にも触れていくので、企業イメージの向上や健康経営について情報を集めている企業担当者の方は、ぜひご参考にしてください。

※「健康経営®」は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。

企業イメージを向上させる4つの方法と向上のメリット

デジタルヘルスとは 医療業界で注目の技術をわかりやすく解説

企業イメージとは?

企業イメージとは、顧客や取引先が企業に対して感じるイメージのことです。
商品やサービスの品質はもちろんのこと、対応スタッフの接客、広告やSNSから受ける印象、企業が関連するニュースなどから、ブランドイメージが形成されていきます。

そういった情報からは、「先進的」「おしゃれ」「リーズナブル」といった良い印象だけでなく、「信頼感に欠ける」「旧来的」などの悪い印象を持たれる恐れもあります。
一度悪い印象がついてしまうと、印象を完全に回復するためには時間がかかります。それを避けるためにも、企業イメージを意識的に向上させなければなりません。

ヘルスケアビジネスとは
健康経営とは何か?

企業イメージを向上させるメリット

企業イメージを向上させると、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。
以下では、主なメリットを3つ取り上げます。

売上・利益の向上

企業イメージが向上するとファン化する顧客が増えるため、売上・利益が向上します。
顧客のなかで企業の差別化が行われ、商品・サービスを選んでもらいやすくなるからです。
ファン化した顧客は、企業のブランド力を支持しているため、継続的な購入を見込めます。

また、企業イメージのブランディングに成功すると、知名度も向上するでしょう。
広告に多額のコストをかけなくても、より多くの顧客が商材に触れてくれるため、さらなる売上アップにつながります。

採用における優秀な人材の確保

企業イメージが良い企業に集まってくるのは、顧客だけではありません。
求人を募集した際には、優秀な人材が応募してきやすくなります。なぜなら、企業イメージが良い企業は、職場環境も良好である傾向があるからです。反面、いわゆる「ブラック企業」のように、職場環境が劣悪であるとされる企業に良い人材は集まりにくくなります。

企業イメージが良いと、転職する際に求職者が家族から理解を得られやすいという点も大きなポイントになります。優秀な人材が社員になれば、総合的な企業力も大幅に底上げされ、今後の経営に寄与してくれることでしょう。企業にとって重要な存在に成長し、将来的な役員候補になるかもしれません。

これらのメリットに加えて、現在在籍している社員が他社に流出することも少なくなるため、定着率も向上します。
欠員補充目的で頻繁に求人を募集する必要がなくなれば、採用コストも削減可能です。

従業員満足度・顧客満足度の向上

企業イメージは、従業員満足度や顧客満足度も向上させます。
社会的評判が良い企業に在籍している事実は、社員の自己肯定感を高めるでしょう。
自分自身の価値を高めてくれる企業に対して愛着がわくため、従業員満足度が向上します。

そして、各従業員の仕事の質が高まると、商品・サービスの質も相乗効果で向上していきます。
商品やサービスに触れる顧客も企業に対してよい感情を持つため、顧客満足度も向上する流れが生まれます。
このサイクルが形成されると、企業イメージの向上は成功したといって良いでしょう。

企業イメージを向上させる4つの方法

企業イメージを向上させる具体的な方法を学ぶことで、自社に最適なブランディングを選択できます。
ここでは、4つの方法をピックアップしました。

インナーブランディング

インナーブランディングとは、社内に対して取り組むブランディングのことです。
従業員満足度の向上を働きかけ、企業への信頼感を高める取り組みを行います。
最近は、多くの企業が働き方改革や健康経営に取り組んでいます。

健康経営とは、企業が社員たちの健康増進のために積極的な活動を行うことです。
ここで重要なことは、対象者に社員の家族も含まれることです。
社員だけではなく、社員の家族まで健康管理を行ってくれるという安心感が、さらに社員の帰属意識を高めていきます。

健康経営についてより詳しい情報を知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。政府が行っている認定制度についても触れています。

「健康経営とは何か? 認定制度や取り組み方法についても解説」

「経産省の健康経営優良法人認定制度」

アウターブランディング

アウターブランディングとは、顧客をはじめとした社外の人間を対象にした取り組みのことです。
広告、SNS、会社のロゴ、キャッチコピーなどによって、企業イメージを形作っていきます。
一目見ただけで「この企業は何を大切にしているのか」という答えが伝わるような内容にしなければなりません。

なお、健康経営に取り組んでいることも、アウターブランディングに含まれます。
顧客だけではなく、取引先から良い印象を持ってもらえる可能性が高まるでしょう。もちろんですが、社内の施策を外部にわかりやすく伝えられるようなPRも同時に行うことが重要です。

採用ブランディング

採用ブランディングとは、採用活動に特化したブランディングのことです。
求人に応募した求職者とその家族や友人に向けて、「自社で働くとこのようなメリットがある」と伝えていきます。
社員の家族までを対象にした健康経営は、採用ブランディングを行う際も魅力的なトピックになるでしょう。

ストーリーブランディング

ストーリーブランディングとは、商品・サービスを受け取る者に対して感動や共感性を与えるブランディングのことです。
先に取り上げた3つのブランディングは、その方法に応じて対象者を限定する型でしたが、これは手法を焦点にしたブランディングとなります。
対象者は社内・社外を問わず、自社のストーリーや歴史を発信します。
起業からの困難な道のりや、商品開発秘話を情感溢れる表現で伝えられれば、対象の共感や感動を誘い、企業イメージが大きく向上します。

まずはインナーブランディングから始めるのがおすすめ

企業イメージを向上させたいなら、まずインナーブランディングから始める方法をおすすめします。
なぜなら、顧客や取引先といった部外が持つイメージを変えるのは時間や費用的なコストが大きくかかるのに対して、社内のイメージを変える方は比較的容易であり、時間がかからないからです。

少ない手間と時間で、大きな効果を見込めます。特に、従業員満足度に影響しやすい働き方改革や、社員の家族にも働きかけられる健康経営は、規模が小さい企業でも取り組みやすいため、おすすめです。

働き方改革や健康経営を実施する際は、政府の認定制度を使うとスムーズです。
たとえば、働き方改革の制度では、厚生労働省や経済産業省が以下のような制度を出しています。

  • 働き方改革(厚生労働省)
    「次世代育成支援対策推進法における認定制度(くるみん)」、「女性活躍推進法における認定制度(えるぼし)」などが挙げられます。

  • 健康経営(経済産業省)
    「健康経営優良法人認定制度(ホワイト500)・(ブライト500)」などが挙げられます。
    健康増進に取り組んでいる企業を、健康経営優良法人として認定します。

厚生労働省が行っている認定制度について詳しく知りたい人は、以下のページを参考にしてください。

まとめ

企業イメージを向上させることは、自社の企業価値を高めるために必要です。
将来的に企業の規模を拡大し、従業員の収入や生活の質を高めることにつながるでしょう。
今回記事内で紹介した方法を実際に取り入れてみると、多くのメリットを感じられるはずです。

企業イメージを高めるにはさまざまな方法がありますが、そのなかでもおすすめの方法は、健康経営です。企業の印象を高めながら、社員の健康状態を改善できるため効果的です。
企業イメージアップのためにインナーブランディングに取り組むなら、まずは健康経営に取り組んでみてはいかがでしょうか?

デジタルヘルスとは

この著者の最新の記事

企業イメージを向上させる4つの方法と向上のメリット
ページ上部へ戻る